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妊婦さんは要注意、歯周病と妊娠の関係性

[2021.12.25]

皆さんこんにちは。

入間市の歯医者さん「豊岡歯科診療所」です。

女性が妊娠するとホルモンバランスが変化し、お口の環境も大きく変わります。それにより、妊婦さんは歯周病にかかりやすくなるといわれています。そもそも歯周病は糖尿病などの全身疾患とも関わりが深く、妊婦さんの身体にも影響を与える可能性があります。
妊婦さんと歯周病の関係性について、正しい知識を身につけておきましょう。

 

妊娠性歯肉炎とは

歯肉炎は歯周病の一種で、細菌感染によって歯根膜や歯槽骨まで炎症が広がり、歯肉や歯周組織が少しずつ壊されていく病気のことです。特に妊婦さんはホルモンバランスの変化に加え、つわりで食生活が不規則になったり、歯磨きなどの口腔ケアが不足しがちになります。このような妊娠している時期に起こりやすい歯肉炎のことを「妊娠性歯肉炎」といいます。

 

歯周病が胎児に与える影響

妊婦さんが歯周病になってしまうと、お口のトラブルだけにとどまらない可能性があります。低体重出産や早産のリスクが高くなり、胎児にも影響が及んでしまうかもしれません。
出産するときに「プロスタグランジン」という物質が子宮で分泌されるのですが、この物質にはさまざまなはたらきがあって、炎症をおさえる作用もあります。歯周病で炎症が広がってしまうと、それを抑えるためにプロスタグランジンが生成されて、分娩のように子宮の収縮を促してしまいます。そのため、タイミングによっては早産の原因となることがあります。
また、妊婦のときに歯周病があると、そうでない人に比べて低体重児の割合が高いという報告があります。胎児の発育のためにも、歯周病にならないように気をつけましょう。

 

妊娠中にもできる歯周病予防

歯周病の予防に大切なことは、歯垢を除去することです。しかし、妊娠中はつわりによって歯磨きがあまりできない場合もあるので、身体の負担にならないようなケアを試してみましょう。
歯周病予防の基本となる歯磨きは、体調のよいときにしっかりと行います。歯ブラシのヘッドを小さいものにすると、吐き気をおさえられます。歯磨き剤のにおいが苦手なときは、無理せず何もつけずにブラッシングだけでも大丈夫です。
お口の自浄効果がある唾液の分泌を促すために、キシリトールが配合されたガムを噛むこともケアにつながります。顎の下にある唾液腺をマッサージすることも効果的です。
また、お口が乾燥すると歯周病の原因菌が増殖してしまうので、水分をしっかりとりましょう。糖分の高いジュースなどではなく、お水やノンカフェインの無糖のドリンクの方が身体にもやさしいのでおすすめです。
歯科医院で歯垢や歯石を除去することも、効果が高い予防法です。受診するときには必ず妊娠中であることを伝えて、母子手帳を持って行きましょう。

 

まとめ

妊娠中は心身ともに変化が大きく、お口のケアが不十分になりがちな時期でもあります。ご自身の体調をみながら、できるときには歯科医院で歯周病予防などの口腔ケアを受けておきましょう。入間市の「豊岡歯科診療所」では、妊産婦さん向けの診療にも力を入れています。産後は赤ちゃんのお世話などで忙しくなり、特に歯周病などに注意が必要です。妊娠中も産後も、ぜひプロの力を借りて口腔ケアを進めていきましょう。

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