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妊産婦歯科健診(妊産婦の方へ)

妊産婦歯科健診、ご存知ですか?

妊産婦歯科健診、ご存知ですか?

妊娠中は心と体がとても大きく変化します。お口の中も例外ではありません。だ液の量が減ってむし歯や歯周病になるリスクが高くなります。症状が出る前に歯科検診に行ってお口の中も赤ちゃんを迎える準備をしましょう。
国民健康保険の被保険者には、乳幼児、妊産婦、成人を対象とした歯科健診を受けられるシステムがあります。母子健康手帳が交付されたら、すぐに歯の健診を受けましょう。

また、むし歯や歯周病の経験のある人は、定期的に歯科健診を受けることを特におすすめします。自覚症状がなく、知らないうちに進んでる病気を発見。重症になってから痛い治療を受けることになるのを未然に防ぎます。
受診ご希望の方は、今すぐお電話にてご連絡ください。

TEL 04-2963-5055

妊娠中の歯科治療

基本的に歯科治療ができない時期というのはありません。妊婦さんの全身の状態、赤ちゃんの状態を併せて、それぞれの時期(前期・中期・後期)での歯科治療の留意点をご説明します。

妊娠前期の歯科治療(妊娠1ヵ月から4ヵ月)

妊娠の初期は胎児の各器官の形成期であり母体にとっても胎盤の成熟期です。したがって妊娠中で一番不安定な時期といえます。この時期の歯科治療としては、除痛を目的とした対症療法に留めた方が良いでしょう。妊娠の可能性のあるときは歯科医師に前もってお話しください。

妊娠中期の歯科治療(妊娠5ヵ月から7ヵ月)

中期は胎児、母体ともいちばん安定している時期といえます。この時期にできるだけの処置をすると良いでしょう。抜歯等の治療もほとんど問題はありませんが、特に不安を抱かれる方は可能なら出産後に処置しましょう。ただ、お薬の服用には注意点もありますので、歯科医・産婦人科医の先生ともよく相談するようにしましょう。

妊娠後期の歯科治療(妊娠8ヵ月から10ヵ月)

妊娠後期になると子宮底がみぞおちのあたりまで上がり、心臓や肺も圧迫されるため、動悸や息切れが頻繁になります。
この時期もあまり問題なく歯科処置が可能ですが、同じ姿勢を長く続けると腹部を圧迫し苦しくなることもありますので、治療時間など歯科医に相談されると良いでしょう。

妊娠中のレントゲン撮影について

日常生活の中でも、私たちは、太陽や宇宙空間から降り注ぐ微量な放射線にさらさられており、これを自然被爆と呼びます。
妊娠中にレントゲン撮影をすると、被曝が胎児に影響を及ぼすのではないかと心配される方も多いと思いと思いますが、歯科でのエックス線撮影に際しての被爆は一日の自然被爆の約3分の1以下で、被爆としてはごく微量です。従って、過度に心配される必要はありません。

妊婦さんのお口の中

歯茎炎・歯周炎

妊婦さんのお口には、歯茎炎や歯周炎が比較的多く見られます。その原因は、つわりや間食の増加などによって歯みがきを充分に行えないなどの理由で、お口の中が不潔になりやすいこと、及び女性ホルモンの増加などの影響で炎症症状がより強く現れるためと考えられています。

一方、歯周炎をもつ妊婦は早産や低体重児を出産する確率が高くなるという報告がなされています。歯周病の妊婦は、そうでない妊婦に比べ、約5倍も早産になりやすかったという驚くべき調査結果が出ています。海外のデータでも、歯周病が進んだ妊婦では早産および低体重児出産の危険性が7倍高まるといった報告や、歯周病が進んだ妊婦ほど早産の頻度が高かったという報告などがあります。

むし歯

一般に妊娠すると急にむし歯が増えると思われがちですが、妊娠中にむし歯が増えるという証拠はなく、直接の関連はありません。しかし、つわりや間食の増加のためにお口の清掃が不十分になりがちであったり、女性ホルモンの増加により唾液の性状が変わるため、むし歯になりやすい状態であると考えられています。

妊娠性エプーリス(歯茎のできもの)

歯茎にできる良性の腫瘤(おでき)で、主に妊娠3ヵ月以降にみられることがあります。強い赤みを帯び出血しやすいものですが、分娩とともに小さくなり自然消失する場合もあります。
原因として、機械的刺激と感染による炎症性刺激などの外的要因に加え、女性ホルモンの変化(妊娠)による内的要因が大きく関与していると考えられています。

妊娠中のお母さんのむし歯予防についての質問

私は、むし歯が多いです。赤ちゃんもむし歯になりやすいですか?

むし歯になりやすい歯並びや、歯の質、唾液の性質など、遺伝的なものも確かにあります。それよりも、赤ちゃんが育つ環境に左右されることが多いものです。家庭での食事や飲み物の与え方、歯みがきなどの生活習慣が赤ちゃんのむし歯をつくります。またむし歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝播することが多いですので、妊娠中にお母さんの食生活の習慣の見直しを行い、赤ちゃんが生まれてから困らないようにしましょう。また、妊娠中の歯周病も胎児への影響が報告されています。妊娠中でも歯科受診は可能ですので、安定期に歯科にて妊婦歯科検診を受け、むし歯や歯周病などがあれば早めに治療しておくことをおすすめします。

つわりがひどくて歯みがきができません。どうしたらいいでしょう。

食後ではなく、気分が落ち着いた時に歯みがきをしてみてください。また、口の奥に歯ブラシをいれると苦しい場合は、小さな歯ブラシを使用すると楽になります。それでもつらい時は、洗口液の使用も検討してください。つわりで吐き戻しがあった場合は、お口の中が胃液などで酸性に傾いています。うがいをするだけでも違います。レモンやオレンジなど酸性のものを好んで食べるようになった方もうがいはおすすめです。

生まれてきた赤ちゃんが口の中の問題で悩まないように、今できることはなんですか?

生まれたばかりの赤ちゃんには、まだ歯が生えていませんが、歯みがきを嫌がらない子にするために、早い段階からお口のケアをする習慣を持つことが大切です。
個人差はありますが、一般的に歯が生え始めるのは、生後6ヵ月頃からです。このため、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、まだ歯が生えておらず、歯みがきもできません。
でも、口周りは敏感な場所なので、最初の1本が生えてきたときに、いきなり歯みがきをすると、慣れていない赤ちゃんは、ビックリして嫌がることが多いものです。
歯みがきの準備段階として、授乳後はガーゼなど柔らかいもので口の中に触られることに慣れさせるようにしましょう。

子供のむし歯治療って?大人と違うの?

乳歯は永久歯に比べて、エナメル質や象牙質も薄くてやわらかいので、むし歯になりやすく、その進行も早いという特徴があります。短期間のうちに、みるみるむし歯が進んで、神経にまで達してしまうことも珍しくありません。
初期むし歯は、歯の表面が白濁する特徴がありますが、乳歯は、永久歯と比較して色が白くなっており、子育て初心者の保護者には、初期むし歯を判別するのは難しいかもしれません。

また、生えたての永久歯(幼若永久歯)も大変未成熟なため、まだ歯質が弱く、むし歯への抵抗力があまりありません。そのためむし歯になりやすく、進行が早いのが特徴です。しかも永久歯は、歯根(歯の根っこ)が完成するまでに、2~3年くらいかかります。
乳歯は永久歯に生え変わること、幼若永久歯は歯根がまだ未完成という点において、小児歯科の治療はふつうの永久歯のむし歯治療とは異なる部分があります。

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