進行度に応じたむし歯の治療法
[2020.06.10]皆さんこんにちは。
入間市の歯医者さん「豊岡歯科診療所」です。
むし歯というのは、発見が早ければ早いほど、歯質の切削量を少なくすることができます。
極端な話、歯の表面に白斑しか生じていない初期のむし歯であれば、歯を削らずに治すことも可能です。
今回はそんな進行度に応じたむし歯の治療法について詳しくご紹介します。
むし歯菌がまだエナメル質だけに留まっているようなむし歯であれば、歯を少し削り、レジンなどを充填することで治療が完了します。
エナメル質には神経が分布していないので、治療前に麻酔をかける必要もありません。
上述したように、白斑だけの実質欠損のないむし歯であれば、フッ素によって歯の再石灰化を促し、正しいオーラルケアを実施することで治癒させることもできます。
象牙質にまで達するむし歯ともなると、ものを噛んだ時や冷たいものを飲んだ時に痛みなどの症状が現れることがあります。
これが歯の神経にまで到達している場合は、何もしていない時でもジンジンと痛むようになるのです。
いずれにせよ、むし歯菌に侵されている歯質を削り、詰め物や被せ物を装着する必要があります。
歯の神経にまで感染が広がっている場合は、歯の根っこの治療である根管治療を行うこととなります。
歯冠が崩壊して、歯根しか残っていないような重度のむし歯では、抜歯するのが基本となります。
そこまで重症化しているケースでは、歯の根っこの先に膿がたまるなどの症状も現れるため、歯茎も含めた総合的な治療を行うことも珍しくありません。
このように、むし歯は悪くなればなるほど、治療にかかる時間やお金、失う歯質の量も増えてきます。
それだけに、できるだけ早い段階で治療を開始することが良いといえるでしょう。
あるいは、むし歯を予防してしまうのが最も賢い方法ともいえますので、定期検診の受診や予防処置を受けることをおすすめします。
当院では、予防歯科に力を入れていますので、関心のある方はいつでもお気軽にご相談ください。